社員の雇用は本当に必要?個人会社も考えたいリモートチームで働くメリット・デメリット

社員の雇用は本当に必要?個人会社も考えたいリモートチームで働くメリット・デメリット

どうも松井です!

フリーランスの私がリモートワーカーの方とお仕事を始めて1年半ほど経ちますが、現在は2人の方がリモートで稼働してもらっています。結果的には非常にやって良かったです。ただ、良いことだけではなく、もちろんデメリットもあります。

今回はフリーランスや個人会社の方向けに、社員の雇用を選ばなかった理由と、働いてみてわかったメリット・デメリットをまとめました。

教える時間が必要

社員を雇う時に考えるのが教育期間だと思います。私のように一人でやっている所に入社したいです!という方もあまりいないでしょうし、即戦力を雇うとなると毎月結構な費用が必要です。

そうなると初心者を採用することになると思いますが、一人で活動してもらうまでにはそれなりの時間が必要です。もちろんサポートする場面が多岐に渡るので実際は稼働時間が増えます。それに辞めます!と言われてらそれまでです。

相性が悪くても契約終了といわけにはいかない

仕事には相性があります。一度入社して相性が悪いからといって辞めてもらえませんか?のように簡単にはいきません。相性が悪いメンバーがチーム内にいると他のメンバーにも影響を与えてしまい、ますますチームとしての空気が悪くなります。

だからこそ社員として入れるメンバーは社風や行動指針が合う人でないと上手くいかないと良く言われています。個人でやる場合は、そのハードルをクリアするだけの労力が裂けませんし、採用にかけるコストもありません。

コストが嵩む

一番は採用コストがかかります。社員として採用する場合には、社会保険料含め給料以外に支払う費用が毎月降り掛かってきます。例えば、新卒の方を20万で採用した場合、諸々の支払いを含め約40万とすれば、年間で480万のコストがかかる計算になります。それ以外にも自身の税金などを考えると、個人の場合は有効手段ではなさそうです。

僕自身は、外注ではなく常にリモートで活動してもらうメンバーと働くという手段で活動を開始しました。

即戦力を採用できる

フリーランスの方を採用すれば即戦力の方と仕事ができる良さがあります。

お仕事をお願いする場合、自分よりできる人に仕事を頼む方が仕事が前に進むと言われています。私自身はまずはポートフォリオ送ってもらって判断するようにしています。そうすることで全くできなかったという事も防げますし、お互いのミスマッチが防げます。

あとは人柄などは話してみないとわからないので、話してみてマインドを確かめてみるようにしています。とはいえ仕事はやってみないとわからないところもあるので、お見合い期間を用意しています。

お見合い期間中は、小さな仕事を頼んだりして双方の負荷を押させながら相性を確認させてもらっています。

コスト削減で利益が上がる

社員に比べリモートーワーカーさんと組めばコスト削減できその分が利益として計上できます。冒頭の例をとれば、およそ280万のコストダウンです。リモートの場合、事務所費用も浮くので、年間で500万ほどのコストダウンも見込めます。

もちろんフェーズにもよるため目先の費用に目を向けるだけではいけませんが、段階的にやる中でリモートワーカーさんと仕事をしてみるのは非常に効果的です。

コアタイムを作りづらい

とはいえコアタイム(みんなが同時タイムで活動している時間)が作りづらい事もあります。契約の仕方次第ですが、フリーランスの方は普段から複数の仕事を掛け持ちをしているため、人によってはコアタイムを共有できない場合が多いです。僕自身も自分裁量で動いてもらっているので難しさを感じています。

改善策としては、時間ベースで動いてもらいその時間だけコミットしてもらうようにしてもらうと意思疎通も取りやすくなります。

チームでの活動が苦手だからフリーランスしている場合もある

一緒に仕事をしてもらう人にフリーランスになった理由を聞くと、自由に働きたい縛られたくないと答える人は多いです。僕自身も振り返ってみると、人にとやかく言われるのが嫌で独立したところもあるな…と思い非常に気持ちがわかります。

なのでカンバン管理で、個々のタスクを用意しておいて黙々やってもらうことに専念してもらう方が良かったりします。自分自身もきっちりとはできてませんが、仕組みなどを改善すると一緒に関わってもらいやすくはなります。

即急な対応が難しい

コアタイム同様にリモートワーカーさんに即急な対応をとってもらえるかどうかは契約や心理的距離や個人の問題になります。

基本的には、すぐに返答してもらえないと思っている方が気が楽です。ただ、この時間は抑えてほしいなど、指定時間内であれば即急な対応も可能になる事もあります。

ただ正直はその方のスタンスによる所が大きいです。フリーランスで活動する方は基本的に複数の仕事を抱えて仕事をしていると思っておく方がよく、今のようなリモート時代はすぐにメッセージを送れるので双方への心理的配慮が必要です。

17時以降は連絡しないなど双方の配慮が関わりやすさの秘訣でもあります。

「お金を払っているから動け!」時代は流石に淘汰されています。もしこのような発想をお持ちであれば見直す方がいいです。だれも関わってもらえなくなり、かえって高い費用を払うことになるでしょう・・

いつでも契約終了できる

メリットでもありデメリットでもありますが、相手側が忙しくなってきたり、別で魅力的な仕事が入ってくると突然、契約終了させてください🙏という事はあります。

流石に相手に合わせすぎる必要はないですが、日頃からお互いが感謝の心も持ってお付き合いすれば相手側も気持ちよく仕事ができる環境づくりが大切だと思っています。

またその方が抜けても大丈夫なように日頃からソースを見ておくや、コンテンツを把握しておくなど、お互いにとってフレキシブルにできる環境づくりも大切に感じます。

松井 貴史
顧問・パートナー型の受託専門WEBデザイナー兼ディベロッパー。UXUI改善運用からWEBシステム開発までワンストップで提供しています。自身でもデザイナー発!個人開発者として日々の気づき、アクション、考え、ノウハウをTwitterで発信中。オンラインゲームSAKETUMA開発

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