言われたものを作るポジションはレッドオーシャン化している。僕が辿り着いた提案型のメリットと提案方法
どうも松井です。
受託の場合は要件を聞いてそれに基づいて作っていきます。だけど進行している途中で違うアイデアや様々な事情が出てきて方向性が変わるってことあるんじゃないでしょうか。
ただどうしても防ぎようのないものありますが、言われた事だけをやっていても仕事が楽しくありません。
逆に提案したものが通ってそれを実行していけば受託でも楽しく相手にとっても期待してます!と言われることはあります。そういう時はやっぱり嬉しい。
点で考えると提案=大変・難しいと思われがちですが、提案する方が関係性もよくなり進行もラクになるというのが経験上多いです。
結局、相手の求めていることは単純に作って欲しいという時もありますが、ほとんどの場合は課題を解決して欲しいのではないでしょうか?
言われたものを作るポジションはレッドオーシャン化している
アナログもデジタルも一緒だけど作れる人はたくさんいる時代において作るだけのポジションはすでにレッドオーシャン化してるはずなんですよね。
そもそもの話になると作って欲しいのではなく、サービスに対して良い方法を考えて欲しいとか、なぜwebサイトが必要なのか目的を明確化した上でやっていかないと作って終わりの関係になるんじゃないかと。
作って終わりだと本来webやインターネットにはまだまだ大きな可能性があるのに作ったはいいものの使いこなせずに終わってしまうんです。
僕は主にwebサービスの分野に関わっているんですが、インターネットサービスの可能性をユーザーの声から感じたりします。だから作るだけではなく企業の先にいるお客さんに対して、どんなものがあれば喜んでもらえるかを考えて作る方がいいと思ってます。
そういう意味でやはり作る側も使うことを意識して作らなければ無責任なサービスやサイトになるのかなって思っています。
変更や修正が起きやすい
言われた事をやるスタイルだと作るが目的になり、かえって修正が起こると思います。そのたびに時間も取られ相手側の満足も得にくい。
相手の言うことが変わって変更が起きてツライ!という制作サイドの声を聞いたりします。
ですが変更や修正が起こる理由として言われた事をそのままやったため、そもそもの目的を理解できていないというのも相手の立場で考えた時にはあるんではないかと思います。
指示する際は何のためにやるのかなどの背景や目的は共有する方がいい。
— マツイタカフミ / RUBYDESIGN. (@matui_takafumi) August 2, 2021
言われた事をやるスタイルだと作るが目的になり、かえって修正が起こる。変更や修正が起こる理由はそもそもの目的を共有できていないというのも一理ある。
提案すると受け身にならず自分の考えたものを作れるから楽しめる
それと提案の良さの一番は、自分で考えたことに対してアクションを実行できる点だと思っています。何をやるか、いつまでやるかに対しても相談の上決定していけるので、言わされ仕事が減るため仕事も面白くなります。
提案を試みる場合、関わる事業の現状や課題、目的は何かを考えるため、携わる仕事の理解度も深まります。知らないものを知ると言う楽しさというより、提案すべき材料を集めようとする事で、事業の理解度も深まると言うサイクルができてお得です。
内容や伝え方にもよりますが、言われた事をやるプラスアルファで提案をしている方は依頼者やプロジェクトのオーナーと信頼関係を築いてる傾向が強いです。そのため提案型はWinWinの関係を作りやすいと考える事ができます。
提案は仮説と改善策を伝えて、レビューしやすい体制を作る
提案する時は仮説と改善策をわかりやすく書くように心がけています。
例えば、
<仮説>ボタンラベル文言が長くわかりづらいため、どんなアクションや遷移するイメージが伝わりづらく押されづらい状態になっている
<改善策>ボタンラベル文言はボタン押した後のアクションや遷移先のイメージが伝わる内容に改善する
など仮説と改善策を提示しています。言葉だけで伝わりづらい場合は、改善後の簡単なビジュアルイメージも添えて提示するようにしています。
そうする事で仮説と改善策が具体化され検証しやすくフィードバックしやすい環境を作る事ができます。仮説→改善→検証→結果→フィードバックを繰り返す事ができれば、どんどん改善案も立てやすくなります。
だからこそ提案する場合は、仮説と改善策をセットで提案する事を意識的に行っています。
適度な提案を心がける、アイデアは一晩寝かせる
提案はされると嬉しい反面で的はずれだったり、意図と違う提案になる場合は相手への時間を奪いかねないので注意が必要です。ここは何を求めらているかのケースバイケースだと思います。
良かれと思い毎回のように提案しすぎると煙たがれる場合もありますし、自分の出した答えに拘りすぎるのも良くないです。
僕自身は常日頃いいなと思ったアイデアはどかにメモしておき少し時間をおいてこれは伝えると良くなりそうだと思うものだけを伝えるようにしています。
一晩寝かしたり時間を置いて振り返った時に、冷静に考えてみると思ったより良くないなと思うものは結構ありますね。
さいごに
どんな現場でもプラスアルファを提供する事がよりよい関係を作ると言われています。よく言われるリピーターを作りたいなら3倍の価値を提供しよう!と言われるものですね。
正直、自分自身も提案に回す時間を確保できずで作るだけになってしまったなと思う時もあります。
それに提案の粒度も企画レベルの大きいものでなくてもいいんじゃないかなと思ったりします。例えば、相手が同じ業界の人であれば、技術的な部分での改善案を出したり、ファイル管理の仕方やイラストの無料ツールを教えてあげたり、なにかこれ使うと便利ですよ!みたいなものでも全然いいと思ってます。
そこからコミュニケーションや小さなありがとう!が生まれるし、そういう積み重ねが大事だなと思っています。