必要なものはそんなにない。会社の規模なんて気にしない。ベースキャンプ創業者から学ぶ本当に必要なもの。

Pocket

独立すると誰しもが「〇〇さんのところ、スタッフ増えたみたいだよ」と言う話が聞こえてくる。その度に競争意識が芽生え、本質とは違う所でレースが始まる。恥ずかしい話、僕も最近まではそうだった。

でもよくよく考えてみると、自分がやりたい事にどこまで近づけるかで人は関係ない。そんな事は、どうでもいいなと思えた時から人のレースには乗らないようになった。

ただ競争が悪いわけではない。それをバネにできる人間とできない人間がいる。バネになるならいいけど、ならないなら意味のない競争からは遠ざかった方がいい。それは自分にとって必要ではないから。

最近ふと目に止まった「小さなチーム、大きな仕事」と言う本。とても共感ができた。その一部をご紹介したい。この本は、ソフトウェア開発会社「ベースキャンプ」の創業者の経験ベースに書かれてある。

会社の規模なんて気にしない

「小さなビジネスを目指すことに不安を抱かなくていい。持続的で、利益の出るビジネスを行っていれば、それが大きかかろうと小さかろうと誇るべきことなのだ。」

つまり、ビジネスの良し悪しは規模でないと言う事なのだが、本当にその通りだと思う。

自分たちがどれだけの価値あるものを作れるのかの方がよっぽど大切だ。それに、会社が大きくなる事自体は素晴らしいと思うのだけど表面的にすぎない。まずは、自分たちがどんな価値を提供したいのかを僕も考えようと思う。

必要なものは思ったより少ない

「実際に大金のかかる道を行く必要があるとしても、それは今ではない。質素でも何の問題もない。最初の製品をリリースをしたとき、僕たちは安上がりにやった。自分たちのオフィスはなく、他の会社と共有していた。サーバーも一つしかなかった。広告は打たず、オンラインで僕たちの経験を共有することでプロモーションした。顧客のメールに答える人を雇わずに、僕たちが自分で返事した。すべてがうまくいった。」

フェーズにもよって異なるだろうけど、まずは小さく、そして小ささを武器に顧客との接点を地道に作って行く。個人の場合はリスクは低いし、自分でサービスを作る事ができれば家の片隅で、その一歩をスタートすればいい。

大きく見せるより小さくはじめる良さはある。「それは本当に必要か?」「なぜ必要か?」その問いを持って自分自身と向き合いたい。NOであればやる必要なんてない。

変わらないものに目を向ける

ビジネスを立ち上げるなら、その核は変わらないものであるべきだ。流行は去りゆく、という事実を忘れないでほしい。変わらない機能に焦点を当てれば、時代遅れなんて言葉はまったく関係がなくなるはずだ。

これは全てのことにおいて言える事だとは思うし、流行のトレンドをビジネスにするのと、変わらない核にトレンドを入れる事は違う。この本は、良い言葉を並べているだけではなく、経験に基づく言葉だからこそ、どこか現実的で本質をついた内容だった。

日々の仕事に追われて「なぜ必要か?」という事に向き合う時間が見出せずにいる方にこそ読んでほしい一冊。自分自身も最近、個人か会社かなど本質とは違う所で考えてた部分もあり、その事も含めて見直す機会になった。

PROFILE

松井貴史

松井貴史

1984年熊本生まれ。RUBYDESIGN.代表
プロダクトに関わるUI設計が得意です。デザインだけではなく、現在エンジニアリング部分などにも領域を広げています。物と物をsnsで繋ぐマッチングサービスmonocrewを運営。